クライメートゲート事件

クライメートゲート事件が話題になっていますね。
Wikipediaによると「2009年11月にイギリスにあるイースト・アングリア大学の気候研究ユニット(CRU:Climate Research Unit)がクラッキングされ、地球温暖化の研究に関連した電子メールと文書が公開された一連の事件のこと」(クライメイトゲート事件. (2009, 12月 9). Wikipedia, . Retrieved 01:39, 12月 10, 2009)だそうですが、それだけなら単なるコンピューターのクラッキング事件で終わりですが、都合の悪いことに(笑)、漏洩した電子メールのやりとりには「気候変動に関する人間活動の寄与を改竄した」と思われるデータがあり、大スキャンダルに発展。

地球温暖化論者と懐疑論者のバトルが始まった。というわけです。
Googleで「クライメート事件」を検索

最初に言っておきますが、私は「地球が温暖化しようがしなかろうがどっちでもいい派」です。なんて無責任な、て思われる方もおられるでしょうし、こんなオフィシャルなホームページで自分の主義主張をさらしていいのか?と思われる方もおられるかもしれませんが、誰が何と言おうが(笑)「どっちでもいい派」です。なぜ?って、温暖化しようがしなかろうが私をふくめ現在地球に住んでいる人々の生活にはそれほど大きな影響がないと考えるからです。

地球温暖化になって具体的にこんなことが困るときちんと言える人はどの程度おられるのでしょうか? 海水位があがってどうなの?そもそもあがるの? 生態系が変わるの? 地球の平均気温が上がったとしたら何が問題なの? そんなことわからないし、地球自体46億年の歴史の中であつくなったり冷たくなったりしているんだろうし、その時々でいろんな生命が生まれたり消えたりしているんでしょう。地球規模で、何億年の歴史の中で、もっとスケールでっかく考えないと、といわれても、皆さんできますか?

さてさて、以前のブログ今ひとつイメージしにくい議論~地球温暖化~にも書きましたが、やっぱり基本的に世界的に「地球が温暖化」しておくことがいろんな意味で都合がいいのだろう、というのが私も感想です。環境は大きな利権になっているし、それをもくろむ人もたくさんいる。「地球に優しい」なんていい響きだし、「地球に優しくない」ことをしようものなら冷たい目で見られ「非国民」と罵られる(って、そこまではないか)。

なんだか異様な空気を感じるのです。このことについては、以前の記事ほんとうの環境問題 – 池田 清彦 , 養老 孟司 (著)で、『「エセエコ」やめませんか?』にいろいろと書いておりますので、そちらをご覧ください。

さて、順に言いたいことへ。

そんな中、こんなニュースが流れます。
温暖化データねつ造疑惑 衝撃強く、欧米で大騒ぎ(J-CASTニュース 2009/12/ 9 19:09)

まぁまぁ、今更ですけどね。どこやらの国の首相の八方美人発言というか、ぶれまくり発言な「鳩さブレ(若干なまりアリ(苦笑))」についてどうこう言うのは本旨でないので無視しておきますが、だいたい「温室ガス25%削減」なんて無理に決まっているし、そもそも日本が温室ガス25%削減したら、どの程度地球温暖化防止に寄与するのかを提示し、それを検証しないと全く意味がないわけで、それがなかったら単なるパフォーマンスに過ぎないのです。まぁ、できないことを思わずいっちゃうのが「鳩」の特徴なんでしょうが。

若干余談だが、メリケンの「日米同盟と連立の枠組みとどっちが大事なの?」って「私と仕事とどっちが大事なの?」と似ていますね。たいがい「え?」って一瞬の間があって「どっちも大事だけど、分かってくれよ」と男は言うんだろうけどね。

さて、話を戻して。
そのJ-CASTのニュースの記事に、横浜国立大学の伊藤公紀教授(環境科学)の言葉として

「温室ガスは、環境汚染の一つの目安であって、むしろ化石燃料などのエネルギーをいかに節約するかを考えるべきです。持続可能な発展を損なわないように、ガス削減をするならいいでしょう。日本は、国内だけの温暖化対策では不十分であることをよく自覚し、中国が石炭火力から転換するのにその技術を提案するなど、外交交渉をもっと進めるべきですね」

そう。そうなんですよ。私ゃ、ずっと言っているよ(笑)。
そう、いかに省エネルギーにできるか、エネルギーの無駄遣いをやめるか、それなんです。私は建築を設計する人です。建築の設計の中で最も気を遣うのは、建設時の無駄をなくすこと、維持管理のコストを削減すること、廃棄時の無駄をなくすこと、です。つまり、建物のライフサイクルにおいて無駄をなくすことを心がけています。
そして、その建物を使っている人に[b]今までの生活の質を落とさずに[/b]省エネルギーしてもらうことです。

それを建築でできるのが私たちの仕事です。

というわけで、こま設計堂のホームページや私のブログで何度も「メディアにだまされるな。自分で考え自分で判断できる賢い消費者になってください。必要な情報はお金を払って得てください。」と訴えています。(今私たちに求められていること)

メディアや権力者や利権を持っている人たちは、常にある方向へ持って行こうとする力を使います。そりゃ、一般人を洗脳する方が楽だもんね。

そんなわけで、チーム・マイナス6%のビデオとロイターが先日配信したニュースを見て皆さんも「エコ」に励んでくださいね(^^ゞ

スペシャルムービー|チーム・マイナス6%
気候変動でホッキョクグマが共食い始める=調査(2009年12月9日13:49JST Reuters:ロイター)