設計事務所が入ることのメリット

今年の一月は少しゆっくりとスタートしたつもりだったのですが、ひと月もたたないうちになんだかんだと忙しくなってきました。

今週は、新築現場確認、補修現場確認、調査、打合せ、取材、講演などなど目白押し。そんな中で、やはり考えるのは「設計事務所の役割」とは何か? それをどう伝えるべきか? ということです。

今週の取材と講演のなかで、たまたま同じ質問をされました。
「設計事務所が入ることのメリットは何か?」という質問です。

私は、たいてい「設計事務所はいてもいなくても、そう変わりません。ただし、設計事務所がいることで、わからないことがわかるようになります。」と答えています。

建築の世界は、わからないことばかりだと思います。もちろん私にも、お医者さんの世界や裁判の世界、特許の世界などわからない世界がたくさんあります。ただ、私は建築の世界で「専門家」「設計事務所」として仕事をしていますので、一般の人にとってわかりにくい「建築の世界」をわかるようにガイドすることができます。

うちの事務所のホームページにも書いています(結局「設計事務所」って何をするところなのですか?)が、設計事務所って「ツアーガイド」のようなものです。ガイドさんはいなくても旅は楽しめるかもしれません。でも、ガイドさんがいればもっと違った旅も味わえるかもしれません。危険な目に遭わずにすむかもしれません。

設計事務所は、あなたの「わからない」を、わかるように見せてくれる存在であるべきだと思います。