結局「設計事務所」って何をするところなのですか?

 何でもします。設計者とは依頼者の代理人です。依頼者がしたいと思ったこと、実現したいと思ったことを代行するのが設計事務所の仕事です。たとえば「こんな家がほしいなぁ。」「こんな空間にしたい。」「こういったことで困っている。」などといったことに対して、専門的な技術や知識を持っていないとどうしたらいいのかわからないことがしばしばあると思います。そういったことを一つ一つお聞かせいただき、どうすれば実現するかをアドバイスし、実行し、時には弁護士などの他の専門家を紹介したり、共同で実行したり、といったことをします。「こんなこと頼んでいいのかなぁ」ということから頼んでいただければ、きっとあなたの願いは叶えられると思います。

 従って、私たちはお客さんからしか報酬はいただきません。それが本来の代理人のモラルです。施工業者に紹介したからといって、バックマージンをもらったり、お客さん以外の人から紹介料や手数料をいただくことはお客さんにとって不利益になると思うからです。もし、施工業者が我々設計者に払う紹介料があるのなら、その分を工事金額から値引きするべきです。

 私は設計者として、お客さんに成り代わって業務の遂行に当たるものとしてお客さんからしか報酬をいただきませんが、お客さんからみたらその報酬は決して安いものではないと思います。しかし、こうすることでお客さんの権利や利益が守られると信じています。お客さんにとって総合的にメリットのある方法だと思っています。

 詳しくは設計事務所の仕事(設計事務所に仕事を依頼される方へ)(pdf文書・342KB)をお読みください。