先週、岩手県と宮城県に所用で出かけました。
岩手県陸前高田市のまちづくりとして、山を切り出して高台移転をしています。そのときに大きなおよそ人間のスケールを超えるようなベルトコンベアを作り、それで山を移動させようとする計画のようです。すごいです。すごいの一言ですね。
私は基本的に人間が自然を制圧しようとする行為は余り好きではありません。むしろ自然の力の前に人間はなすすべなく、押し返されるものだと思っています。だからこそ、自然と共存する、自然の「機嫌を伺いながら」少し住まわせてもらう、ということが大切だと思っています。
私たちが建物を建てる前に「地鎮祭」をしますが、地鎮祭はもともと「土地のかみさまに、お断りをして、鎮める行為」です。
海沿いの地域なのに海が見えなくなるような防波堤や、山を動かして人の住むところを作る行為は、本当に正しいのか、と考えさせられます。
少し時間をとって世界遺産に登録された、平泉・中尊寺に。中尊寺は、考え得る天上の世界(極楽浄土)を表現したとのこと。
人間は自然と共に以下に生きていけるか。1000年以上前の建物は投げかけてくれます。