サマースクール

  

JIA(日本建築家協会)近畿支部に大阪地域部会、という組織があり、そこに私も属しています。そこでは、いろいろな活動をしていますが、その中の一つ大きな行事として、毎年8月に「サマースクール」と題して小中学生たちとなにかを作ったり、建築やまち・ものづくりを考えるイベントを行っています。

今年で四年目になります。今年は、その学校の名前にちなんだ「竹」を使って、水の流れる風景を作ってみようと言うことになりました。子供たちに、丸い竹を与えて、それを二つに割ってもらうところから始め、節をのみでとって、穴を開けたり、切ったり、細い竹で馬を組んでその上に半割の竹をのせて、重力だけを使って水を上から下に流していく、という課題。午前中二日間にわたって、子供たちの自主性に任せて作って行きます。

最初はぎこちなかったのこぎりやのみもだんだん様になってきて、そのうち一生懸命、お互いにアイデアを出しながら作って行きます。

そして最後に、やっぱり流したくなるのは水だけではなく、そうめん。ということで、PTAの方々にも準備をお手伝いしてもらい、そうめんを流し子供たちもお腹いっぱい、笑顔一杯で、帰って行きました。

今年の課題は、純粋にものを作って行くだけで、建築との絡みはあまりなかったですが、ものづくりの楽しさに気づいてもらえば、あとは自然に建築に向いて行ってくれるかもしれません。

建築ってそもそも楽しくなければいけませんからね。