設計事務所らしくないホームページ

 と、最近立て続けに言われたので。他の設計事務所がどんなページをつくって、どんな記事をまとめているのかよく知りませんが、「らしくない」らしいです。まぁ、言いたいことを言って、いわゆる”作品”の写真があるわけではなく(一応仕事でやってきた写真はありますよ)、文字ばっかりで、たしかに言われたらそうかもしれないなぁ、と思ってしまいました。


 設計事務所が一般の人に伝えないと行けない事って何だろう、とおもいながらこのホームページをつくっているのですが、私は過去にどんな仕事をやったかと言うことではないと思っています。もちろんそれも大切ですが、それは一つの要素にすぎず、予算も違うし敷地も違うしその他のいろんな条件も違うので、どこの誰かわからない人の家の写真を見ても、あまり参考にならないように思います。また、私が再三申し上げているように、設計者というのは依頼者の代弁者です。依頼者の頭の中にあるものを形にするのが設計者です。つまり、あるデザインを立案しているのは依頼者であって、設計者の能力でも思いつきでもありません。もちろんそうでないのもあります。設計者自身がブランドになっているのもありますが、私にはそれをするつもりがありません。


 ですから、設計事務所は一般の方に、「何をしているのか」「何をしてくれるのか」「どんな考えを持っているか」を伝えることの方が大切だと思っています。そうすることで、何か相談したいことがあったときに設計事務所に依頼するのが適当か、どの設計事務所に依頼するのが適当か、がわかるのではないかと思います。


 いかがですか?