自由席

4月から少しだけ環境が変わって新幹線によく乗るようになりました。それほど長い距離ではないので基本的には自由席に乗ります。

そこで、時々出くわす「う~ん???」な話で少しおつきあいいただきましょう。

自由席というのは「自由(にしてもいい)席」だと思っている人が少なからずいることに疑問を感じるのです。

代表的なのは、
(1)自分の座っている席の隣の席を荷物置き場にする
(2)3列シートの肘掛けをあげて一人で寝ている人
(3)2列シートを向かい合わせにして足を伸ばして一人で占領する人
(4)様々なにおい(食べ物・化粧・その他不明・・・)を放散する人
(5)弁当くずや空き缶などを座席のポケットにおいていく人
でしょうか。

私は別に静かに座っておけ、というつもりはありません。おしゃべりがうるさかったり、携帯電話でしゃべっていたり、ヘッドホンから音が漏れている、なんてことはほとんど気になりません。しかし、上に上げたような態度は非常に気になります。

なんで自分のことだけしか考えられない=周りの人のことが考えられないのか不思議でなりません。
そんなことを思っていたときに、最近2005年1月3日にアップした記事「世界の戦場で、バカとさけぶ」にコメントをいただいたので、改めて読み返してみました。我ながらいいこと書いているね(笑)

そう、いま我が国はなんだかへんてこりんな感じになっています。自分のことしか考えない人が多く、相手のことを思ったり、相手の立場に立って考えると言うことが極端に少なくなってきているように感じます。家族間でもその傾向が現れてきています。建築の世界は特にこの「当たり前」のことが実に大切です。設計者が施主の立場になったときどう思うか、施工する立場になったときどうしたら望み通り行くのか、施工者が施主の立場に立ってみる、施主が施工者の立場に立ってみる、こういった作業があってはじめて「いい建物」ができます。自分の都合ばっかり相手に押しつけると、押しつけられた相手はどんどん引いていき、「仕事だからやっておこうか」という気持ちになるだけです。相手のことも考えながら「こうしたい」という気持ちを出すと、相手も「そうしたらこうしたらどうだろうか。」と親身になって相談してくれますし、考えてくれます。

(中略)

今年は本当にいい年になってほしいと思います。このページをお読みの皆さんにとってもいい年になってほしいと切に望みます。「世界が平和に」というありふれたフレーズではなくて、せめて「自分の隣人の立場に立ってみよう」と思う気持ちが一人一人に広がっていけばいい年になるのではないかと思う次第です。今年も全力で建築に携わっていきます。どうぞよろしくお願いします。

そうですよね。4年前から全然変わっていない、というか、むしろどんどん悪くなっているような気がしますが、少しずつ方向を変えていければなぁと思います。受け身でなく自発的に・・・

ところで、しつこいようですが(笑)
自由席って、non-reserved seat つまり「予約されていない席」というだけで、「好き勝手に使っていい席」ではないはずですよ。ほんとうにもう:-(