日本を貶めた10人の売国政治家 & 希望の国・日本 – 小林よしのり(著)

日本を貶めた10人の売国政治家
(幻冬舎新書) [新書]
小林 よしのり (編)
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    # 新書: 248ページ
    # 出版社: 幻冬舎 (2009/07)
    # ISBN-10: 4344981308
    # ISBN-13: 978-4344981300
    # 発売日: 2009/07

希望の国・日本
[単行本(ソフトカバー)]
小林 よしのり (著)
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    # 単行本(ソフトカバー): 348ページ
    # 出版社: 飛鳥新社 (2010/4/29)
    # 言語 日本語
    # ISBN-10: 4870319977
    # ISBN-13: 978-4870319974
    # 発売日: 2010/4/29

小林よしのりの本は「戦争論」から始まって、いろいろと読んでいる。事務所にもこっそり隠し持っています。わざと極端な意見を言っている、というところもあるので、その点を差し引いて読めばおもしろいです。また、小林氏自身は「右」よりの意見ではありますが、いつも言っていますが「常に疑ってかかる」という姿勢で読めば、小林氏のなかの中立で普通の意見が透けて見えると思います。

「日本を貶めた~」の方はずいぶん前に(おそらく発売直後ぐらいに)読んだと思います。悪い方の政治家をいつもの論客でまとめたという感じで、あんまり新しい感じはしなかった。予想もついた。

おもしろみ、という意味では少し足りなかったかなぁ、という感じですが、過去の政治家の「悪さ」を整理して精算しておくには必要かもしれません。

「希望の国~」は、最近読みました。
稲田 朋美・平沼 赳夫・石破 茂・加藤 紘一・高市 早苗・城内 実・田村 謙治・安倍 晋三・原口 一博と小林よしのりが申し込んで対談が実現した9人の政治家が登場します。私はこのうちの稲田・石破・高市・城内・安部の5人は好感を持っており、平沼・加藤・田村・原口は今ひとつ好きになれない、という感じです。ただ、この本はかなりニュートラルに対談をしており平沼や加藤の言うことも一理あると感じるところも多く、全体的によくまとまった本だと感じました。こんな風に政治家を知ることは実はすごく大切なことかもしれません。テレビやマスコミのある種操作されたイメージが先行して、本当に政治家が何を思って何をしようとしているのか、ということがわからないのは実に残念です。

私だけではなく、今の民主党政治に辟易している人が多いと思いますが、それは民主党・自民党という党の軸だけで考えると「自民党も嫌」になりますが、本当はどの政治家が日本の将来を真剣に考えているか、が評価軸であってどの党に属しているかは、大きな問題ではないのかもしれません。その意味では、日本には二大政党制は根付かないと思います。アメリカは白黒をはっきりさせることがあり、こっちがだめならこっちとはっきりした文化ですが、日本人は白と黒の間をいろいろと探る民族です。日本での政治家は属性よりも個人が問われるのかもしれません。

その意味では、このいずれの本も一度目を通しておいて損はないと思いました。