避難勧告発令

9月16日(月)に、大阪市と堺市の間を流れる大和川が氾濫危険水位を超えたため、事務所と自宅のある大阪市の大和川流域で避難勧告が出されました。少なくとも私が知っている中で初めてです。

朝から携帯のエリアメールが何度も鳴り「避難勧告」を迫っていたのですが、台風の雨や風はほとんど無く一見穏やかな休日。「避難勧告」だけが繰り返しアナウンスされたわけですが、実際の所「避難」をどうするべきなのか、ということを考えさせられました。

ニュースによると、避難勧告が出されたのは14万世帯、30万人と言われています。30万人が本当に地域の避難場所となっている小学校などに避難していたとすると、どうなったのか?小学校などにそれだけのキャパシティがあるのか、そう思ってしまいます。

また、今回は大和川の氾濫ということで、水があふれた場合を想定すると、せいぜいマンションの2階にまで上がれば問題はないと思われたので、避難場所へ避難するよりもいざというときに避難できる態勢を取っておくことの方が必要だとの判断から、とりあえず避難時に必要な荷物だけまとめて、避難に備えるという対応を取りました。

大阪市のハザードマップを確認して、自宅及び事務所の場所の海抜から浸水の範囲を想定し、災害時対応を想定しておく、ということをしているうちに、解除となりました。

事務所、自宅共に事なきを得たわけですが、ちょうど前のブログで東北の津波被害の話を書いたところだったので「どう対応するか?」ということを身をもって考えさせられました。

そういう意味でもよいシミュレーションになったと思っています。常に備える、常にベストな選択をするためにどう考えるか、という訓練をしておくことは「いざ」と言うときに、自分と自分の大切なものを守ることにつながると思います。

それはそうと、このあたりの防災無線が非常に聞き取りにくく、おそらくいざというときは役に立たないだろうなぁと思ってしまったので、この点は大阪市に改善を求めたいところです。