「永遠の0」

正月に映画を見に行こうとして「永遠の0」をみようかと思っていたのですが、上映時間のタイミングが合わなかったのと小説を買っていた(その頃は未読だった)ので本読んでからにしようと思い、子供たちとルパン対コナンをみてしまいました(笑)

正直コナンはあまり好きな漫画ではないのですが、ルパンは昔から好きな漫画&アニメだったので、時々やっているテレビアニメも欠かさずみています。そんなこんなで、映画も見ずに、正月あけてから読み始めました。

一気に読んでしまい、物語として非常によくできていると感心しました。多くの人が「感動した」と言っていましたが、確かに素直に読めば非常に感動できます。あえてひねるくれる必要もないので、正月から非常に素直な気持ちで「感動」しました。というわけで、小説を読んで映画を見た気持ちになったのでテレビで放送するまで見ないような気がします。

小説を読むと、自分の中にかなり明確な映像が出来上がるので、人が作った映像を見ると違和感を感じることが時々あります。最近であればハリーポッターやダビンチコードなどがそうですね。テレビドラマでもそうかもしれません。ただ、テレビドラマは全10話程度あるので、10時間ぐらい話を作ることができますが、映画は2?3時間。この「永遠の0」にしても小説で600ページを超えます。つまり、2?3時間に押し込めるボリュームではないので、どこかではしょったり変えたりしないといけなくなります。そこが私としても残念に思うところ。

となると、やはり映画化やドラマ化よりも作者が言いたいこと、筆遣いが伝わってくるのはオリジナルの小説なんでしょう。映画やドラマは違う作品と思っておいた方がいいのでしょう。

Amazonを見ていると読者の書評が述べられています。素人意見もたくさんあるのでしょう。そして意見も幅広く、いろんな意見があることをしることができます。どれが正しい、間違っているというのはないでしょうし、いろんな読み方があるのは決して間違いではありません。

ただ、私は、この本を読んで「一所懸命」「必死」「愛」そんな言葉を軽々しく使えなくなりました。