設計事務所の費用2

前回「[u][url=http://www.pap-pro.com/koma/modules/d3blog/details.php?bid=133]設計事務所の費用1[/url][/u]」の続きです。

前回は、設計事務所の費用の背景にあるもののお話しで終わってしまいましたが、今回は本題です。小規模なマンションの劣化診断調査と大規模修繕工事の設計見積を依頼された、というお話しです。

どちらも30戸程度の小規模なマンション。その立地から、都市型マンションと郊外型マンションと呼び分けることにします。たまたま同時期に、見積をお手伝いして欲しいとの連絡があり、お世話になっている先でもありますので、「安くないですよ(=高いですよ)」と断って見積をさせていただきました。

自分では「高い」とは思っていますが、安いところがどの程度安いのか具体的に知りません。劣化診断・修繕設計共に同じような見積金額で、計画書もあわせて提出させていただきました。

そのうちの、都市型マンションの方は、面接をしていただき、修繕委員会でお話しをさせてもらいました。同時に当方以外の2社見積をいらしていおられたようで、その2社も面接に来ていました。
私は面接での開口一番「うちの見積は高いです」と切り出し、設計事務所がすることについて持ち時間30分ちょうどで考えていることや普段の取り組み姿勢についてお話しをさせてもらいました。うちが選ばれることが無いことは十分承知の上でしたが、修繕委員会の皆さんに考えるきっかけになれば、と思って、わりと自由に喋らせてもらいました。

郊外型マンションの方は、見積書・計画書を提出しただけで、特に理事会や委員会に呼ばれることはありませんでした。ちなみにそのマンションは。日常監理を行っている大手管理会社もコンサルタント業務に手を挙げているとのことでした。

その結果がほぼ同時に届きました。都市型マンションが「お願いします」で、郊外型マンションは「お断りします」だったわけです。まさか、「お願いします」と言われるとは思っていなかったので、少し驚きました。それぞれの担当者から他社の結果を教えてもらいました。

都市型マンションの方は、最安値が当方の約1/3!!、もう一社が約半分。資料は、約半分だった中堅コンサルタントが充実した資料を持ってこられていたようです。その結果、なぜうちに決まったのかが不思議です。

郊外型マンションは、管理会社の見積が、なんと当方の約1/3!大手なのにね。

何故そんなに安くできるのか?不思議ですが、全く不思議ではありません。うちの見積の1/3でできるわけがありませんから、思いっきり手を抜くか、施工業者から・・・があるかもしれません。確定的でないことを書いても仕方がありませんし、ものすごくしっかりと調査や設計をしてくれるかもしれませんからね。

どちらがいいか、なんて、依頼者が決めることですし、終わってみないとわかりません。安く済んで良かった、と思ったとしたら、それはとても幸せなことです。

ただ、マンションに限らず、事業費全体で見れば、調査や設計に要する費用はせいぜい1割程度の話。そこで、何万か削ったところでそんなに変わりません。言い換えると、コンサルティング業務費の何万円かは設計や工事の中で削減できることがたくさんあります。レシピを作るのは管理組合とコンサルタントなんですから。

改めて設計事務所の値段ってわからなくなります。ただ、一つ言えることは「うちの事務所は”相当”高い」ということですね(^^;)