# 単行本: 222ページ
# 出版社: ワック (2006/05)
# ASIN: 4898310923
# 価格:¥ 1,575 (税込み)
「忙しいとか言いながらよく本を読んでいますねぇ。」とよく言われますが、以前にも書いたかと思いますが、私は忙しい方が本がよく読めるのです。なぜか。
答えは単純。忙しいと言うことは現場や依頼先への移動が急激に増えます。そうすると移動の9割を電車でする私は、電車の中が図書館に早変わり、という寸法なのです。
一人で車に乗ることに、ものすごく「地球に悪いことをしている」感じがして嫌なのと、車に乗ってしまうと運転だけに終始して他に何もできない、この状態がきわめて私の精神状態を悪くするので、よほど「電車がなくなる時間に移動する」「電車の方が車の倍時間がかかる」という時以外滅多なことで使わないようにしています。
なので、電車の中で常に本を読んでいて、移動中はいつも何冊か本を鞄の中につっこんでいますので、忙しいと本がたくさん読めてしまうわけです。ところで、最近電車の中で、携帯ゲームをしている人(”携帯電話でゲーム”や”PSPなどのゲーム機でゲーム”)がものすごく多いと思っています。それぞれなので、言い・悪いという議論はしませんが、個人的には時間は有限なのにもったいない、と思ってしまいます。もちろんそれぞれの価値観があるので、押しつける気はありませんが、ゲームはコンピューター上に現れる現象、つまり人間の作ったアルゴリズムを追っかけるだけの作業になり、そこから想像することや創造することにつながりません。しかし、活字を読むと言うことは、想像や創造の手助けをしてくれます。
といいながら、本当に疲れたときや遠距離でまとまった時間が取れたときなどは、創造どころか夢の中Zzz・・・ということもよくありますが・・・。
枕が長いですね。本題に入りましょう。
元自民党で、郵政関連法案を反対したために党を追われた元総務会長 堀内光雄氏の著書。
自民党の総務会での議事録をドキュメントでおこし、それに著者の考えを織り交ぜていくスタイルになっている。まぁ、部分的には「選挙活動」的な要素(臭い)がするが、それは引いた目で見たとして、なかなかおもしろい。自民党が50年間守ってきたものや、考え方などを、割と正直に書き綴っている。
だからって、私は自民党をいい、とは思わないです。自民党政治は、ある意味「日本的な」考え方で「談合」「癒着」「官僚」から逃れられない呪縛のようになってしまいます。従って、違うスタイルの政治手法の確立は必要だと思います。
しかし、それをさっ引いても、自民党が「小泉純一郎」という党首を選んだことによって、どのように崩壊していったかというのが、よく分かります。
政治暴露ネタがお好きな方、今後の我が国の政治をまじめに考えたい方、には一読の価値はあるかと思います。
あ~、また設計事務所のホームページから遠ざかっていく・・・。