# 単行本: 254ページ
# 出版社: 草思社 (2006/06)
# ISBM4-7942-1502-9
# 定価 本体1400円+税
相変わらず設計から離れていてすみません。本職はばりばり設計の仕事をやっておりますので、ご心配なく。ほんとに政治・経済・社会事件、何でも扱うページとなりつつありますが、ちょっとおもしろい、というか何ともいえない気持ちになった本を読んだのでご紹介。
本当に何ともいえない読後感が漂った本でした。著者が取材を元に、読みやすいように多少色をつけたかもしれない。それにしても、この中にかかれているないようクリミナル・グループ(犯罪集団)の、それも国際的な(アジア)の、問題を正面から取り上げた、びっくりするような、そして、実はそうかもしれないと思わせるような内容です。
2000年12月30日に、一家4人が自宅で殺害された「世田谷一家殺人事件」は、現場にたくさんの証拠が数多く残されていたにもかかわらず、いまだ解決していない。その事件は、実は、我が国にあるアジア系若者?によるクリミナル・グループが関与していたと、著者は言う。
著者の取材内容を信用するならば、それらの取材を細かく積み重ねて、なぜ「世田谷」の宮澤さん一家がねらわれたのか、その犯行の一部始終はどうなっているのか、等を詳細に描画する。
ない話ではない。また、この国にこのような現象があってもおかしくない。
まさにそう思わせる内容であり、またこの国の実態であると痛感する。
北朝鮮からミサイルを撃ち込まれる時代。私たちの国を守る、ひいては家族や大切な人を守ると言うことは、どういうことかをまじめに考えること、目をそらさないことが今必要なことではないでしょうか? 平和ボケしている場合ではない、と私も警鐘を鳴らしておきます。