手紙を書こう

1月といえば年賀状。

というかなり強引な手法で書き始めましたが、最近は年賀状を送らない若者が多いらしい。携帯とかメールとかいろいろと便利なものがあるからね。年賀状もパソコンで作って簡単に印刷できちゃうから、住所録もちゃんと整備しておけば、表も裏もパソコンなんてほとんど手を汚すことなく年賀状ができちゃう。

そういえば、昔は当たり前のように手で宛名を書いて、表なんかも色鉛筆やらサインペンやらでがんばって一枚一枚作ったものだ。ちょっと後になってプリントゴッコなる大ヒット商品が出るが、それとて原稿は手作りだった。

高校生の頃の私を知る人は、かなり筆まめであったことをよく知っているはず。男女問わず、便せん10枚単位の手紙を書いていた。(女性相手の方が多かったのはいうまでもありませんが・・・)。もちろん携帯電話とかメールとか便利なものはなかったし、電話は長電話するのもはばかられ、親に話の内容聞かれるのはいろいろと不都合があったので、手紙という媒体しか残されていなかった。つまり選択肢がそれしかなかった。そうなるべくしてなったといえばそのとおりであるが、自筆の手紙というのは意外とうれしいものです。いまでも手紙が来るととてもうれしいものです。

という私宛に先日お手紙が届いた。15年来の古い友人である。自筆で書かれたお手紙はとても温かく、感情や思いがリアルに伝わった。なんだかとってもあったかい気分になれた。そう、いまの私(私たち?)が忘れていたものを思い出させてくれました。

自筆で手紙を書かないといけませんね。ついついビジネスではワープロで手紙を書いたりメールですませてしまったりしますが、ワープロの手紙やメールというのは感情を伝えませんね。もちろんメールだって顔文字やギャル文字(?)がありますが、充分じゃん!とメールになれた世代は思うかもしれません。でも、それではリアルな感情が伝わってきません。感情というのは何種類かの特定の記号で割り振れるほど単純なものではありません。一度でも自筆手紙を書いた人、もらった人なら分かると思いますが、自筆手紙は文字数が少なくても感情をうまく行間から(文字間から?)伝えてくれます。

レ・ミゼラブルの作者ユーゴーが出版社に「?」とだけ書いた手紙を出し、「!」と帰ってきたという話はあまりに有名ですが、これだってワープロで「?」と書いたら、出版社はこんな気の利いた返事はしなかったし、できなかったと思います。ユーゴーがどんなペンを使ってどんな「?」を書いたのかはしりませんが、ユーゴーの感情・思いが、伝わったということは分かります。

知らない方のために補足しておきますが、このやりとりの意味は、
「売れている?」「びっくりするほど!」ということです。なんてオシャレ!

そんなわけで、「手紙を書こう」なんて民営化する郵政省の回し者みたいなことを言っていますが、「手紙を書こう!」なんて思った一日でした。

図面もCADよりも手書きの方が伝わるのでしょうが・・・。

(コンピューターを使った手前、「手書き」というわけにはいきませんので、なるべく感情が伝わりやすいように(?)口語調でまとめてみました(^_^;) ← 顔文字では感情は伝わりません・・・。)