ライブドア事件も構造計算偽造事件も私にはあんまり興味がないのですが、一応、お金と建築を扱う設計事務所ですから何らかのコメントをしておいた方がいいのかと思いましたので、少しだけおつきあい下さい。
これらの事件の根幹は、「自分が如何に儲けるか」ということをみんなが考えた結果ではないでしょうか? 昔は・・・なんて無粋なことを言うつもりはありません。ただ、私たちが仕事をする時は「自分が如何に儲けるか」ということを考えるのではなく、「依頼者にとってもっとも理想的な形は何か」を考えて仕事をするのが本来の姿ではないかと思います。「それは、きれい事だ。」と言われればそれまでですが、「如何に儲けるか」=「他人から如何に(だまし)とるか」という考え方になってしまうと、国民全員詐欺というとんでもないことになってしまいます。
しかし、社会というのは、会社というのは、「お客さんに如何に喜んでもらうか」ということを目指して、商品開発をしたり新しい提案をしたりしているのではないでしょうか? 私たちの先輩たちは、それにしのぎを削って遅くまで仕事をして来たのではないでしょうか? そんなことがバカらしくなるような社会になってきたのは何なのでしょうか?
もう一度考えてみませんか? お金「も」大切ですが、もっと大切なものがありませんか?
お金「だけ」でいいですか? まじめに働く人が幸せになれるような社会になってほしいと切に望んでいます。そして自分がはたらいて成果を上げた分が正当に評価される時代になってほしいと思います。