国家の品格 – 藤原 正彦 (著)

# 新書: 191 p ; サイズ(cm): 18
# 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4106101416 ; (2005/11)

忙しい時は、「本棚」でつなぐというのは年が変わっても変わりませんが・・・。


色々賛否両論あります。思想・信条にかかることなのでそのことについては何も書くつもりはありません。読まれた人が判断すればよいでしょう。


以前紹介させて頂いた、「世にも美しい数学入門」の共著者で数学者の藤原 正彦氏の書物。
元日の新聞広告で見て、書籍の内容と「数学」とのつながりが分からずに、最初は同姓同名の別人だと思いました。しかし、おもしろいことにちゃんと「数学」につながっているんですね。話に別に数式は出てきませんが。


私が気になった、気に入った言葉を引用させて頂きます。
「私はいま、あらゆる理系の学問において、美的情緒こそ最も重要と確信しております。」


そうなんです。よくぞいってくれた、と思いました。ここでいう「美的情緒」とは決して「芸術的センス」ではありません。そんなものは(特に建築は)、独りよがりの「美しさ」の押し売りに過ぎません。美的情緒の説明を、一言二言でここでは書けません。お知りになりたい方はお読み下さい。


そう、私は年あけてすぐに購入したのですが、2005年11月20日に初版が発行されて、私の手元にあるものは、2005年12月30日の8刷です。売れているんですねぇ。