偶然だね

かなり前に「偶然の確立」という本を読んだ。
この本には、日常起こる私たちが偶然だと思うような出来事を数学的に計算してみると、一体どれくらいの確率のものだろうか?ということを書いてある。

その中にこんな話がある。
「サッカースタジアムのフィールドには、両チームあわせて22人の選手と主審、線審あわせて3人の計25人の人がいる。この25人のなかで1組でも誕生日が同じ日だというペアがいる確立はどれくらい(何%)だろう?」
という問題である。
計算せずに直感で考えてみて欲しい。

人の直感というのはあまりあてにならない。
そして偶然だと思うことも、結構高い確率で起こりうることだったりする。

街で偶然知り合いに会ったり、駅に着いたらちょうど電車が着たり。逆にバス停に着けばいつもバスが行ったところで待たされるばっかりだ。などなど、いつも損していると思うことも、実はそれぐらいの確立で発生して当たり前のことで特別不運なことではなかったり、逆にラッキーだ。偶然だ。と思うこともそんなに低い確率ではなく、起こって当然の確率のものもたくさんある。

さらにこの本には、自分が付合った人で何人目の人と結婚するのがよいか?というような計算もなされている。(詳しい計算方法が記載されていないのであやしいが・・。)
これは、現在の年齢や今の交際相手より自分にあった人と出会える可能性などさまざまな要素をもとに計算しているらしい。
この計算を本気で信じることはもちろんない。
でも、確かに「この人だ」という直感は大切である。

「根拠はないがそう思った。」

これは、他人を説得するには不十分だが、自分が納得するには十分だ。

しかし、前述したように人の直感はあてにならない・・・。

ちなみに、25人のなかで1組でも誕生日が同じ日だというペアがいる確立は50%を超えています。みなさんの直感はどうでしたか?
多くの人が、かなり低い確立を考えたと思います。
(ちなみに40人クラスで考えるとこの可能性はもっと高くなります。なので、クラスに同じ誕生日の人がいたから運命!!なんてことは全然なく、むしろいて当然。ということになります。)

結婚相手を選ぶ時、家を購入する時など、
人生において直感は大切です。
人生の大事な選択はほとんどが直感に頼るものだと思います。

でも勢いだけでなく、冷静になって、その前に少し計算してみては・・・。