設計ができる

4月も6日を過ぎ、ようやく暖かくなってきた感じがします。今年は、一段と桜も鮮やかな気がしますが、気のせいなのでしょうかね。こういう(今年の桜は例年より鮮やかである)のは、科学的に証明することは出来るのでしょうか?

どうでもいいことですが(笑)

最近いろんな変化があって、いろんな業者さんと話をしているうちに、「設計ができる」ってどういうことだろうというのをちょっと考えたのですが、すぐに結論が出ました(爆)

つまり、「設計ができる」というのは「依頼者(この場合建築主)ときちんと会話ができる」ということなのですね。実に当たり前なことなんですが、意外にこれができない「設計者」が多いのです。わかりやすい例でいうと、たとえば構造設計者は意匠の担当者と話はするが直接依頼者と話をする機会がない人が多い。となると、専門的なやりとりはできても一次的な依頼者と話をして形を作ることができない、となります。設備設計者もしかりです。

また、ゼネコン・工務店・ハウスメーカーの下請けのような仕事ばかりしている設計者は、建築主がどんな人だか見たこともない、ということになります。そういう人が、建物のことで困って事務所に来たり、業者とトラぶったときに依頼者の目線で物が考えられるか、といったらそれは「無理」ということになるんですよね。

あたりまえか。

つまり、「設計ができる」ってのは、きれいな絵が描けたり、かっこいい建物が設計できたり、構造計算や設備の計算ができる、ということだけではなくて、依頼者(建築主)と膝をつき合わせて「ものづくり」ができるということなんです。

ごくごく当たり前のことですが。でも、これから設計者をさがそう、と思ったり、相談に乗ってもらえる人をさがそうと思ったら、「設計ができる人かどうか」をこういった視点で見てみるのがいいのかもしれませんね。