普段気にもしないことをよくよく考えるとよく理解していないことが結構ある。今日のテーマは「鏡像」です。
愛読しているコミックに出てきた話題に鏡像の問題(有名な疑問)があり、それ以来ずっと鏡を見るたびに不思議に思うことがある。
ほとんどの人がおそらく毎日鏡に映っている自分を見ている。化粧をしたり、ヘアセットをしたりだ。
ご存知だと思うが、鏡に映っている自分は左右逆になっている。しかし、この表現は少し間違っている。
というのは、鏡は左右を逆に映していないということだ、表現としては「左右逆」なのだが鏡の性質としては「左右逆」に映し出すものではない。それは、こう考えれば分かりやすい。
『鏡が左右を逆に映し出すといえるなら、上下も逆に映し出すはずである。』
しかし、上下は逆ではない。これは、人が経験上、上下を固定して物を見てしまうので、左右が逆になっているように見えるのである。らしい・・・。左右を固定してみると鏡に映っている自分は上下逆になっているのである。(そう見えないかもしれませんが左右をきちんと固定すれば分かると思います)。ちなみに方向でいう上下左右は逆になっていません。自分が右を指せば、鏡の中の自分も同じ方向を指すはずです。左も上下も同じ。
では、鏡はどんな自分を映し出しているのか？
左右ではなく前後を逆に映し出しているのである。当然のことだが、鏡の方向を見ている自分と鏡の中の自分は向かい合わせになっているので、自分と鏡像の前後は逆である。これを左右逆という表現のほうが馴染みやすいし、イメージしやすいのでそう表現しているみたいだ。
ということで、鏡の前に立って考えてみてください。
