月に響く笛 耐震偽装 – 藤田 東吾 (著)

# ¥ 1,890
# 単行本(ソフトカバー): 448ページ
# 出版社: imairu; 第1版 (2006/12/28)


 昨年末に出版された、イーホームズ元社長 藤田氏の渾身の告発書。
 決して読みやすいわけではないですし、装丁ももうちょっと工夫できそうですが、そんなことをふっとばす程の内容です。

 ずいぶんと構造計算偽装問題は下火になってしまいましたが、本当にそれでいいのでしょうか? 何度でもしつこくいいますが、あなたの財産と安全を本当に守ってくれるのは誰か、よくよく考えてください。

 
 それと、正しい人が正しく評価され、胸を張って生きられる社会でないと、次の世代に託すことができません。既得権益と損得換算だけではつまらない社会になります。楽しく生きれる社会にしたい。切に願います。何かいろいろといいたいことはありますが、それを言い出すと一つの書籍になりそうなので、手抜きします(笑)。スミマセン・・・


引用元

 出版社からのコメント
耐震偽装事件を公表したイーホームズ藤田東吾が著者。当初、こ
の本は、文藝春秋社から刊行する計画で合意に達していたが、合意を経て発刊
が近づいた際に、本の内容から石川県を地盤とするアパグループの偽装マンショ
ンの記述を削除しないと発刊できなくなったと、文藝春秋社が姿勢を翻したとい
う。これを受け、現発行元の「いまいる」から、耐震偽装事件の事実をゆがめる
ことなく、本書の出版を行った。平成19年1月下旬から2月上旬にかけて、著者が
指摘していたアパグループのマンション等の構造計算書の偽装が国土交通省等に
よって認められ、著者の指摘が1年を経て証明された。

本書は、著者自らが経た構造計算書偽装事件について、政治家、官僚、マスコミ
等の関係者を含めほぼ全てを実名で表記し、メールや議事録等によって書きおろ
したノンフィクション。絶賛発売中!

抜粋
2006年2月14日ごろ、イーホームズでは既に若葉駅前、成田の
偽装を把握し、2月17日に田村水落設計を呼んだ所、偽装を認めた。「こんな
手法は俺のほうが姉歯より先に始めたんだ。早く申請を出すために、一旦は改ざ
んしたものを出して、後で計画変更をする。こんなことやってるのは他にもい
る」と、証言したという。しかし、現実は計画変更はなされずに改ざんされたま
まの構造計算図書で工事が進行していた。今回の京都のアパホテルの偽装はこれ
を裏付ける結果となった。(P.380より抜粋)