あなたの心が壊れるとき – 高橋 龍太郎 (著)

# 単行本: 230 p ; サイズ(cm): 19 x 13
# 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594023053 ; (1997/07)

ベトナム出張前に「なんか読む本無いなぁ。」とふと思ったので自宅の本棚をあさっていたらこの本が出てきました。出版は97年で97年に初版を買っているのですが、「いつ、どこで、どんな目的で買ったのか」さっぱり覚えていません。読んだ記憶すらなかったのです。


で、おもしろそうだったので、移動中やホテルの空き時間なんかに読めるなぁなんて思って手にしたわけです。


旅行中に読み切りましたが、いろいろ考えさせられる本でした。著者の高橋氏は精神科医で著者自身が出会った患者さん達を例にとり、 拒食症、過食症、アダルト・チルドレン(AC)、人格障害、ボーダーライン(境界性人格障害)、多重人格、過呼吸発作、パニック障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、アパシー(無気力症候群)、性同一性障害などの病気をわかりやすく解説し、その背景を非常に丁寧にまとめている。


97年におそらく読んだのだと思うがその記憶がないということはあまり記憶に残らなかったのだろうが、今自分自身が子供を育てる年になっていろいろ考えると共に、8年前と今の現象は何ら変わっていない、高橋氏の指摘が全くそのとおりであり、むしろ悪くなっているではないかとさえ思う。


そういう意味ではなかなかおもしろい本であった。