こま設計堂ホームページの変遷

こま設計堂のホームページの変遷と何を考えてきたかをまとめてみたいと思ったので、雑談コーナーに。

2003/05/01 事務所設立
2003/09/30 Movable Type 3.0D-ja-b3 にてサイト立ち上げ
 その昔はホームページというのはhtmlを静的コンテンツで作成して・・・ って所から始まって、動的にコンテンツを作っていくことが少なかった。一方で世間ではブログが流行してきていた。元々ブログは日記のような扱いなので、会社などのサイトを作るという目的では使えるのかどうか、という疑問があった。しかし、サイトが大きくなるほど静的コンテンツのアップデートが大変で、かつ、全体的なデザイン変更などが大変になっていた。ちょうどその頃開発されたシックス・アパート(株)というソフトウエア企業が作ったPerlとPHPで作られたブログシステムであったMovable Type(当時はこのようなCMSをWeblogと言われていた)を使ってみようと思った。
 大きな組織のサイトが、データベース化されたコンテンツとデザインに分けて作成されるようになってきた頃のお話。ちなみに、当時の個人・企業のサイトは、一般的に、コンテンツとデザインを一つのhtmlでまとめていたのがまだまだ主流だった。cssすら主流ではなかったと思う。
 ちなみに、当初のMovable Typeはまだ個人無償だったと思う(記憶曖昧)。そのうちに、ライセンスがビジネス有償になったのでライセンス料を払って使い続けるか、新しいシステムに乗り換えるかの検討が始まる。

2009/02/06 Movable TypeからXoopsへ
 Movable Typeも広い意味では、CMSだが、もっと便利なサイトを開発したいと思うようになってきた。ちなみに、CMSとは、Contents Management Systemの略で、web制作に必要な専門的な知識が無くても、webサイトやコンテンツを構築・管理・更新できるシステムのことをいう。
 当時私がどんなことをしたかったのか。
 簡単に言うと会員制にカスタマイズされたサイトの構築であった。
 当時のホームページ更新時の記事から引用する。

 やりたかったことはグループや属性ごとに使えるコンテンツを変えたかったということです。
 このサイトを見ているうちに皆さんもおわかりになるかと思いますが、
フォーラム(会議室)などは登録ユーザーだけが議論できます。ここでは、当事務所を中心に、新築・リフォームやマンション管理組合の理事さん・欠陥住宅の被害者の皆さんがそれぞれで意見交換や悩んでいることを話し合ってもらえればいいなぁ、と思います。閉ざされたインターネット空間での話し合いは、あまり外から情報が入って来にくいことが時間と距離を超えて交換できることを目指しています。
 一方で、新築や工事中の情報のやりとりを、依頼者-設計事務所-施工者間で共有することもできるようにしています。そのグループだけの人がアクセスできる場所を提供することで実現しています。

 ということで、実際に新築・リフォーム・マンションの大規模修繕などの各フォーラムを作り、施主・当方・施工者にユーザー登録をしてもらい、ログインすることで、工事中の状況や施工や監理の報告書、確認申請図書、設計図面、などを共有するようにして、一つのデータベースでありかつ掲示板・会議室のような使い方をしていた。
 そのシステムをXOOPSという当時非常に良くできたシステムでサイト構築をした。
 使い勝手という意味では、管理者としては不満はあったが、何より依頼者や施工者にはそれなりに使ってもらえる(もらえた)ものだったと思う。ただ単にサイトを見に来られる方には、サイトがきちんと見ることができれば、どんなシステムで作っているかはどうでもいいので、管理者サイドが工夫すればすむ話だ。
 そのころXOOPSと採用を迷っていたのがWordpressというCMSで、Wordpressは当時CMSと言うよりまだまだブログシステムだったと思う。あと、ログインのシステムが上述したような細かいカスタマイズができなかったんだと思う。

 しかし、Dog yearで進化・変化すると言われるWeb技術やIT業界で、XOOPSがいつまでも開発されるとはならない。もちろんWordpressも、当然Movable Typeも同じだ。実際2011年以降目立った開発は行われず、すでに過去のシステムになってしまった。一方で、時代背景として、当初(2009年頃)に私が設計事務所のサイトしてしたかった、施主・設計監理者・施工者間のコミュニケーションツールという目的を、事務所のサイトでしなくても良くなってきた。今(2020年)はいろんなツールがそれぞれにあわせて使える。もっと使いやすいものが多々ある。ホームページにブラウザから能動的にアクセスするのも手間になってきているのではないか。実際にE-mailですら最近は使われていないように思う。もっと簡単にコミュニケーションがとれるようになったといえる。
 話がそれた。そう、XOOPSが開発されなくなったことで、PHPのバージョンアップについてこれなくなった。チェックを怠った。うっかりWordpressを使った別のサイトのためにサーバのPHPをアップデートしたら、XOOPSが動かなくなったという凡ミスを2020年2月にしでかしてしまった。

 そのとき、ちょっとだけ復旧を試みたが、深入りする前にこれもなんかのきっかけだと思ってすっぱり諦めて事務所のサイトもWordpressにした。

2020/02/24 XOOPSからWordpressに
 設計事務所のサイトはどうあるべきか、原点回帰ではないが、コミュニティツールからWordpressで伝えたいことだけをシンプルに伝えるもの、であるべきなのか。
 コミュニティーツールとしてはSNS(TwitterやLINE、Facebook)などを使っていけばいいのか、試行錯誤が続く・・・