尼崎脱線事故に思う-2

何となく世の中が変わってきそうな気がします。

JRの脱線事故の後、みんなが思ったはずです。
「わずか90秒の遅れを取り戻すために、100人以上の人が犠牲になったのか」と。

そして、口々に言い出します。「スピードよりも安全を。」
当たり前です。JR西日本が忘れていた(であろう)と突っつく報道が多いですが、同時に私たち利用者も忘れていたのではないでしょうか?
いまは、「安全のために」数分遅れても多くの人が「仕方ないね。」と思ってくれる雰囲気があるのではないでしょうか?個人的には、あればいいなぁと思います。

あえてもう一度言います。人間というのは実に身勝手な生き物です。
自分が求めたことを忘れ、今の社会の流れに流されます。でも、いいじゃないですか。

忘れることができるので、何度もやり直しができるのです。
スピードばかりを追い求める風潮をそろそろやめましょう。

いい仕事をするためには、十分な時間が必要です。普通の人なら、遅れてもいい、失敗してもいいとは思っていません。一生懸命やろうとしているだけです。でも、万一、遅れたとしても、失敗したとしても、笑って「いいよ、いいよ。」と言える、”心の余裕”をもてれば、私たちの生活はもっとゆったりして、もっと豊かになって、もっと幸せになれるような気がします。