衣食足りて礼節を知る。ということですが、住はどこへいったのでしょうか?
昔から、衣食住といわれるほどその3者は人間の生活に密接に関連しています。その中で、特に戦後、日本人はあまり住を大切にしてきませんでした。ウサギ小屋と揶揄されたほどです。
しかし、先人たちは決して掘っ立て小屋のようなところで満足してきたわけではないと、私は思っています。
だから私たちの先輩は戦後のごたごたから高度成長期を経て現代にいたるまで、いい住まいを追い求めてきたのだと思います。しかし、いかんせん知識が乏しいばっかりに、欠陥住宅を手に入れてしまったり、とんでもないマンションを購入してしまったりします。しかし、それは買った方が悪いというわけではありません。
なぜだろうと考えるのです。そういえば小中学校の義務教育時代に”住”の授業があまりにも少ないことに気づきます。衣や食に関しては結構私自身もやった記憶がありますが、住はあんまり記憶にありません。もっと住について知ってほしいというのが私の願であり、事務所が進めていきたいことです。
あなたとあなたの家族にとって本当に望ましい生き方を形作るのが”住”に対する知識だと思います。
なおかつ、阪神大震災で”住”は生命をも脅かすと言うことを身を以て知りました。欠陥住宅について最近いろいろなところで言われてきています。これからももっと広がっていくでしょう。
ところで、最近もう一つ私が気になっているのは、”食”です。
アメリカ産牛肉輸入の話題で、共同通信発・日経新聞発(おそらくソースは同じ)です。政治的な駆け引きはわかりません。しかし、食に対してもう少し慎重になった方がいいのではないかと思います。”食”だって生命を脅かします。
アメリカ産牛肉が輸入されなくなって早1年半。何か困ったことがありましたか?
アメリカから毒牛を買わないといけないぐらい牛肉に困っていますか?
薬害エイズの時もアメリカ発です。肉を食べなければいいといえば、それまでですが、給食に使われたらどうします? 産地偽装されたらどうします?
不安なことだらけです。