先週は、某大学の建築の講義で「建築設備」の集中講義がありました。
集中講義は、半期15コマを一気に4日間でやってしまうというもの。大学のカリキュラムの組み方の問題もあるのでしょうが、そうなってしまったものはやむを得ない、ということで、1日4コマ(計6時間)を3日+最終日3コマ(4.5時間)というハードスケジュール。
教えている方は、自分の知識を伝えるだけですのでまだましですが、聞く方は初めて聞く話や専門的な話も多く、これはこれで大変だと思います。
しかも、4日で22.5時間ですから、学生さんにとっても苦行ですよね。
そんなわけで、途中でずっと座っているのもしんどいでしょうから、みんなで「大学内の設備を探しに行くお散歩ツアー」をしました。
トイレやエレベーターなどの縦に通っている箇所があるところは、配管や電気設備などが詰め込まれています。自動火災報知設備や消防設備、空調設備に至るまで、探すといろいろとあるもので、普段気にもしなかったことを気にして、実際に見てみるというのは、学生さんにとっても楽しいものだと思います。
現代建築にとって、設備は非常に重要なウエイトを占めています。大昔はそれこそ「シェルター」としての機能さえあればよく、給排水や電気設備は無くても成り立っていました。
現代はそういうわけにはいきません。設備の寿命が建築の寿命を決めていると言っても過言ではありません。
だからこそ、建築を学ぶものにとって設備はとても大切であり、これからその重要度は高まること必至でしょう。
せっかく22.5時間も一気に設備の話を聞いたのですから、少しでも印象に残って、役に立ててくれればと思っています。